日本の伝統文化「年賀状(ねんがじょう)」

19/01/2020

日本人は12月になると、新年を清々しい気分で迎えるように様々な準備をします。その1つである「年賀状(ねんがじょう)」は、新年の挨拶を郵便で送るという風習です。

年賀状とは?

はっきりとした起源は分かりませんが、古代から新年にあいさつ回りをする風習があり、交通や流通が発達すると、遠方の人には手紙で挨拶するようになりました。

19世紀になって郵便制度が確立し、はがきが安価で送られるようになると、その風習が庶民の間でも爆発的に広がりました。

本来なら、年賀状は1月1日にポストに投函するものです。

しかし、1月1日の消印を押してもらうために、あまりにも多くの人がその日に出すため、すべてを捌ききれなくなりました。

そこで年賀状だけは特別取り扱いをするようになり、「12月15日~25日」に投函された「年賀」と書かれたハガキは、1月1日の消印を押して1月1日に配達することになりました。

年賀状の出し方

「年賀状」として扱うはがきは、11月頃から郵便局やコンビニなどで販売されます。専用のはがきでなくても、切手部分の下に赤字で「年賀」と書いておくと同じように扱われます。

そして、年賀状投函期間中にポストに投函します。年賀状専用の投函口を備えたポストもありますので、確認してから投函しましょう。

ちなみに、郵便局で販売される年賀はがきには、くじがついています。1月中旬に抽選結果の発表があります。見事に1等を当てると、30万円もらうことができます。

年賀状の書き方

一般的には、その年の干支(えと)のイラストに、「あけましておめでとうございます(Happy New year)」「今年もよろしくおねがいします」と一筆添え、「202X年1月1日」もしくは「令和〇年元旦」と日付をいれます。「元旦(がんたん)」や「元日(がんじつ)」は、1月1日を指す言葉です。

年配の方や目上の人に対しては、「謹賀新年(きんが しんねん)」や「謹(つつし)んで新春(しんしゅん)のお慶(よろこ)びを申し上げます」などといった、少しかしこまった日本語を使います。でも、外国人の場合は、その人の母国語で「Happy New Year」に当たる言葉を添えると、とても喜ばれるでしょう。

他にも、結婚したり子供が生まれた人は、結婚式の写真や子供の写真を使うこともあります。

年賀状を出す時の注意点

年賀状は親しい人だけでなく、普段あまり会わない人と、互いの安否を確認するために出すという人もいます。近年はなんでもメールで済ませられる中で、年賀状というアナログな風習に温かみを感じるという人もいます。

年賀状を書くのが面倒だという人も、1月1日に年賀状が届けばやはり嬉しいものです。

ただし、中には年賀状を貰っても喜べない人がいます。それは、家族や親族が亡くなった人です。身内が亡くなると1年間は喪に服すため、お祝いごとは慎むという風習があります。

現在はそこまで厳しいものではないですが、やはり身内が亡くなったのに「おめでとう」と言い合うことに違和感を感じる人も少なくありません。

そこでその年に身内が亡くなった人は、12月頃になると「喪中はがき」というシンプルなはがきを使って、「年始の挨拶をご遠慮ください」とお知らせしたり、口頭やメールで伝えます。そういった人には年賀状だけでなく、「Happy New Year」をメールや口頭でも伝えないようにしましょう。