日本の伝統行事「七五三(しちごさん)」

19/01/2020

「七五三」は、子供の成長を祝う儀式です。17世紀に関東地方で始まりました。現在は、日本各地で11月15日に行われます。

七五三を祝う時期

まず、七五三の主役である子供ですが、すべての子供が対象というわけではなく、女の子は3歳と7歳、男の子は5歳に行います(ですが、現在では厳密ではなく、男の子でも3歳や7歳で行ったり、女の子でも5歳のときに行う家もあります)。

そして、七五三が始まったのは17世紀ですが、当時の年齢の数え方は、生まれた時に0歳で誕生日に年を取る「満年齢」ではなく、生まれた時には1歳で、1月1日に年を取るという「数え年」でした。

それで七五三も、数え年で「3歳・5歳・7歳」のときに行います(これも現在では厳密ではなく、満年齢で行う家もあります)。

該当する子供たちは、着物で着飾って神社に行き儀式を受けます。その後は、写真館に行って家族全員の記念撮影をし、ちょっと高級なレストランで美味しいものを食べる、というのが現在のお決まりパターンです。

地域によっては、ホテルなどで結婚式の披露宴並みに大々的で豪華なお祝いをすることもあります。

なぜ、3歳・5歳・7歳なのか

昔、まだ医療が発達していなかった時代、幼児の死亡率は現在よりもずっと高かったのです。日本も例外ではなく、7歳まで育てるのは並大抵の努力ではありませんでした。

そこで、当時の日本で縁起が良いとされていた奇数の年齢に、ここまで育ったことを祝い、これからも健康に育つようにと願うことが、七五三の意味です。

現在では日本も医療が発達し、幼児の死亡率は減少しましたが、伝統行事として続けられています。

七五三を祝うには

七五三の儀式は、最寄りの神社に行くことがほとんどです。特に予約の必要はなく、当日受付の所が多いです。また15日だけではなく、11月になると毎日行っているため、土日は家族連れでどこの神社も賑やかになります。

ただし、衣装のレンタルや美容院、写真館やレストランは予約が必要です。11月になるとどこも満員となるため、いまでは時期をずらして行うことも珍しくありません。

特に写真館では、一年中七五三の撮影を受け付けているお店もあります。そのため、着物での撮影は早めに済ませて、神社の儀式はよそ行きの洋服で行う家もあります。着慣れていない着物をずっと着ていると、子供たちも疲れてしまいますしね!

千歳飴(ちとせあめ)

七五三で欠かせないのが、「千歳飴」という長い棒状の飴です。

「千歳(ちとせ)」は「1000歳」のことで、子どもたちが長生きするようにとの願いが込められています。

飴には、日本で縁起の良い配色とされる「紅白」の色がついていて、「千歳飴袋」と呼ばれる、細長い紙袋に入れられています。千歳飴袋に描かれている「鶴」と「亀」は、どちらも日本では長寿の象徴とされています(昔は、鶴は千年、亀は1万年生きると言われていました!)。

七五三を祝ってみよう

11月に少し大きめの神社にいくと、可愛らしい衣装を着た小さな子供たちが、一所懸命に階段を上る姿がみられ、とても微笑ましいです。

でも、彼らは旅行者を喜ばせるコンパニオンではありません。旅行者と同じく神社の客です。どんなに可愛くても、いきなり取り囲んだり、勝手に写真を撮ったりせず、きちんと保護者に許可を得ましょう。

撮影したら「七五三、おめでとう」の祝いの言葉も忘れずに!