子どもと栄養(新生児期編)~ミルクの場合~

生まれてすぐの赤ちゃんとミルク

多いときには「息子が溺れるんじゃないか」と心配になるくらい、母乳が出た私ですが、出産してすぐに完全母乳だったわけではありません。母乳を作って出そうとする私の身体の準備と、赤ちゃんの哺乳力のバランスが整うまでに1ヶ月くらいかかりました。そのため、生後1ヶ月は母乳とミルクの混合栄養だったのです。

さて、生後0日から28日未満を「新生児期」と呼びます。この時期は、生まれてから何日経過しているかによって、与えるミルクの適量が変わります。具体的には、生まれた日は10ml与え、翌日は20ml、さらに翌日は30ml……と、10mlずつ追加して与えていくのです。生後8日を過ぎたら、生後半月までは1回80mlを1日に7~8回(1日の総量は約560~640ml)、生後半月から生後1ヶ月くらいまでは、1回100~120mlを1日に6~7回(1日の総量はおよそ600~840ml)与えるようにしましょう。

ミルク、足りているかな?

しかし、新生児期の赤ちゃんは、哺乳する力が弱い上に体内時計も整っていないので、「適量」とされている分量を守れないこともしばしば。きっちり計量しても、残すことがあります。私のように第一子だと一層、「決められた量を飲ませなければならない!」と強く思いがちですが、そんなに気を張らなくても大丈夫ですからね。

新生児期は、出産の疲れが充分に癒されていない時期ですし、赤ちゃんがいる生活のリズムも確立されていません。育児書やミルク缶に記載されている分量は、あくまでも「目安」。生後3ヶ月くらいまでは、1日に約30gの体重増加があれば充分に栄養が摂取できていると考えられています。

ただ、間隔が空きすぎると脱水症状になる恐れがあります。4時間以上間隔が空いたときは、寝ていても優しく起こしてミルクを飲ませましょう。ちなみに、水分摂取量の不足はおしっこを参考にします。薄い黄色の尿が1日に7~8回程度出ていれば問題ないとされているので、授乳時刻と合わせてメモを取ってみると良いですね。

ミルク、飲みすぎ?

話を戻しましょう。ミルクで育てているママの心配事として、「うちの子、飲みすぎじゃない?」という声も多く挙がります。特に新生児期は赤ちゃんとの付き合いが浅く、「この泣き方はお腹が空いているときだ!」という経験上のヒントもありません。だから、「赤ちゃんが泣くと、なんとか泣き止ませるためにとりあえずミルクを飲ませる」という解決策を選んでしまうことでしょう。生後間もない赤ちゃんは、まだ空腹の感覚が掴めていない上に、泣くこと以外で気持ちを伝える手段を持っていません。つまり、「泣いたらすぐミルク」だと、与えすぎてしまうのです。

目安量を飲ませても赤ちゃんの機嫌がよくならないときは、「オムツは乾いていて、きつくない程度にぴったりと当たっているか」、「衣服や布団、部屋の温度は適切か」を確認しましょう。この他にも、うんちが出なくてお腹が張っているときや、ゲップが出なくて苦しいとき、眠いとき、病気で体調が悪いときにも、赤ちゃんは泣いたりぐずったりします。

ミルクの与え方も含め、子育ての基本は「我が子の観察」。赤ちゃんが元気で、体重も少しずつ増え、排尿・排便もあるのであれば、栄養面での問題はありません。目安の数量はあくまでも参考に留め、赤ちゃんに合わせて飲ませてあげてください。